どの科に行こうか…その1

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美大への進学を決心したものの、どの学科に行こうか迷ってしまった。
そこで行き詰ってしまう生徒もたくさんいます。

そんな時は学校の先生や予備校の講師と相談してみましょう。
学校の先生はもちろん協力してくれるはずですし、予備校でも空いた時間に無料で面談を行ってくれるはずです。

客観的に自分を見てくれる先生のアドバイスをよく聞くことは重要なことです。
しかし、最後はしっかりと自分で進路を選択しなければなりません。

自分が何をしたいのか、何になりたいのか。
絵が描きたいのか、ものづくりがしたいのか。
それともやっぱり美大進学は違うのか。
じっくり真剣に考えてみましょう。

予備校はどうしても必ずお金が掛かります。
保護者の方の協力なくして受験は出来ないと思いますから、保護者の方との相談も欠かさず行ってください。

実際、各科の様子を説明していきたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。

―日本画科―「とにかく、絵、絵、絵!!!」
日本画科は絵を描きたい人たちの集まりです。
「とにかく絵が描きたい。絵なんだ!」という意思があれば大丈夫だと思います。

個人的意見ですが几帳面で静かなタイプが多いような気がします。
美しく丁寧に、ひたすら描いていきます。

当然ですが絵が描けない人は、大学に入学することは出来ません。
予備校では水彩絵の具を使った講習を行います。
日本画を描き始めるのは、大学入学以降となります。

―彫刻科―「でっかい立体物を作りたい!彫りたい!体を動かして制作したい!」
彫刻科の使う道具や素材は重かったり扱いづらかったりするものが少なくありません。
それに対応していけるだけのガッツが必要です。

制作する物はかなり大きなものもあります。
自分だけの力では運べず、機械やトラックでの運搬をすることもしばしばあります。
金属を扱うための溶接の資格を取ったり、重いものを持ち運ぶためのフォークリフトを動かす免許を取ったりする生徒もいます。
木、石、鉄など、様々な素材を扱います。

ちなみに、大学に入ると、自然と筋肉がつきます。

―油画科―「表現がしたい!大学で自由に制作したい!」
最初の段階で、油絵具や画溶液の独特な匂いが苦手で油画科を選択するのをやめてしまう受験生もいます。
匂いが平気な様であれば、油画科としての第一歩は大丈夫だと思います。

また、汚れるのがどうしても嫌だ、という方も向いていないかもしれません。
油画はどうしても汚れてしまうものです。

一方で「油絵具の匂いが嫌いで、汚れるのが嫌いな潔癖症タイプ」なのに油画を描いている人も実はいたりします。
そういった人は、絵を描くときにはマスクに手袋着用、完全防備で描いています。

油画科は受け皿がとても広いのでどんな生徒も受け入れてくれます。

大学では基本的に何を作っても自由ですので、そういった「自由さが性に合う」という人は向いています。
ただ、自由故に枠が無さ過ぎて何をやっていいか分からなくなってしまう人も中にはいます。

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