ファイン系学科

「美大の授業って？」のページでもお伝えした通り、美大では絵ばかり描いているわけではありません。
美大の中でも学科が様々に分かれています。
まず初めに、ファイン系学科を中心に簡単に紹介していきたいと思います。

―日本画科―
日本画科は、とにかく日本画ばかり描いていますので、「兎にも角にも絵が描きたい人」が行く場所です。
日本画は岩絵具という特殊な材料を使って描いていきますが、道具の扱い方など基本的な描き方から教えてくれます。

―彫刻科―
木、石、金属などの様々な材料をもとに立体物の制作を行っています。
道具や素材の扱い方を学び、それをもとに表現をしていきます。
絵ではなく、立体物の制作が主です。

―油画科―
私が卒業した油画科ですが、実は油画科といっても油絵ばかり描いているわけではありません。
立体も制作しますし、映像を取ったり、踊ったり、良くわけのわからない表現をしている人もいます。
とても自由な科です。

これは油画科だけでなく他の科にも当てはまることですが、学科の名前がついたことばかりを勉強しているわけではありません。

それぞれの分野が複合的に絡み合って様々な表現方法を模索しています。

ファイン系の学科はそれぞれが選ぶテーマやモチーフは自由であることが多いです。
しかし、自由な分、自分の作品に責任を持たなければなりません。
そういった意味ではファイン系学科については「向いている人」と「そうでない人」がいるのではないかと思います。