「美大」という場所
美術の分野では「デザイン系」と「ファイン系」の二つのカテゴリーに分かれていると説明してきました。
が、そういったくくりはもはや古いものかもしれません。
油絵学科でもデザイナーになる人もいますし、デザイン学科の中にも絵を売って食べていきたいというファイン寄りの人がいたりと、明確に分かれているわけではないからです。
現代における芸術や美術の役割は様々です。
映画やドラマ、アニメなどの様々な媒体を駆使して表現されるメディア芸術分野は、美術の歴史上においてもとりわけ新しい分野とみなされています。
日本で初めてテレビが発売されたのが1953年であることを皆さんはご存知ですか?
それからまだ半世紀ちょっとしか経っていないのです。
世界遺産にも登録されているアルタミラの洞窟に描かれた壁画は、約18,000年 – 10,000年前に描かれたとされています。
そういったものと比較すると、テレビ等の映像表現に関する分野は人類の歴史上、新しい分野の表現方法だと言えます。
今後も文明の発展に伴って新しい表現方法が生みだされていくことでしょう。
話が少しそれてしまいましたが、もののつまり美大は「表現することを学ぶ場所」です。
ぜひ美術大学の卒業制作展や芸術祭などに足を運んでみてください。
本当に様々な表現方法があります。
もちろん絵を描いている人もたくさんいます。
自分の目で見て、「美大とはどんな場所なのか」を知ってほしいと思います。
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