デザイン系とファイン系って?

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美術の分野には大きく二つのカテゴリーがあると先述しました。
それは「デザイン系」と「ファイン系」の二つです。
(詳しくは「デザイン系とファイン系」を参照)

ここでは「デザイン系」と「ファイン系」が美大においてどのような感じなのかを少しお話したいと思います。

まずデザイン系学科については、「デザイン」に関する全てのものに対応できるよう、美大では様々な科が設定されています。
大学によっても異なるかとは思いますが、
・グラフィックデザイン(基本的には平面のデザイン)
・プロダクトデザイン(工業製品などの立体物のデザイン)
・環境デザイン(室内空間、店舗空間、舞台美術などのデザイン)
・建築デザイン
・webデザイン
など、様々です。

授業内容は、「新しい化粧品の提案」「新しい都市設計」「新しい工業製品のデザイン」など、企業で行われているようなものが課題として設定されます。
マーケティングからポスターの制作、プレゼンテーションなど、社会に出てから即戦力となる生徒を育成していきます。

デザイン系の美大生は、美術に関する分野への就職を目指しています。

対してファイン系学科の生徒達は、各々がそれぞれの素材、コンセプト(作品に対する考え)で作品を制作しています。

「とにかくモノが作りたい。」
「絵を描きたい。」
そういう人たちが集まっている場所です。

大学でも制作を中心とした生活をしている人がほとんどです。

実用的なものとは結びづらい芸術分野で、「芸術家として食べていけるのか」とよく言われてしまいます。
私もこの分野の卒業生ですが、いわゆる「食えない芸術」のファイン系の人々の就職先はまた別のところでお話しします。

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