デザイン系とファイン系

「デザイン系」と「ファイン系」。
いきなり言われても、何のことなのかピンとこないと思います。

簡単に言うと美術の分野では大きく二つのカテゴリーに分かれているということです。
それらがどんなものなのかということを、大まかに説明していきたいと思います。

比較的聞き覚えのあるのは「デザイン系」の方ではないでしょうか。
会話の中でも「この車のデザインが好き」なんて言ったりしますよね。

つまり「デザイン系」とは、実用的なものや商業的なものに繋がる美術の総称だとお考え下さい。

スマートフォンに車、家電製品や家具など、私達の身近なところに「デザイン」されたものが溢れています。
それら全てのものに美術に携わった人々の手によるデザインが施されているのです。

対して「ファイン系」というのは、油絵や彫刻、日本画などがそれに値します。
英語で書くと「fine」ですから、純粋芸術を意味しています。

同じ作品に対して「素晴らしい作品だ！」という人もいれば「どこがいいのかさっぱりわからない！」という人もいる。
人の価値観が評価を大きく左右するというのがこの「ファイン系」の特徴かもしれません。

続いて「デザイン系」と「ファイン系」は美大でどのような感じなのか、をもう少しお話ししたいと思います。